アロマテラピーとは
アロマテラピーとは
アロマテラピーとは、花や木など植物に由来する芳香成分(精油)の働きの力を活用し、こころやからだのトラブルを穏やかに回復し、健康増進や美容に役立てていこうとする自然療法です。
最近は、お香やフレグランス・キャンドルも含め、生活に自然の香りを取り入れて、ストレスを解消したり、心身をリラックスさせることも含めて呼ぶ場合も多くなっています。
アロマテラピーの語源
アロマテラピーという言葉は、20世紀に入ってからフランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセによって作られた造語で、アロマは芳香、テラピーは療法を意味するフランス語です。
これを英語で発音するとアロマセラピーとなります。
アロマテラピーの歴史
20世紀初頭、科学的な分析・検証の上で精油を心身の健康に応用しようという試みが始まりました。
1920年代初頭、南フランスのプロバンス地方において、香料の研究者であったルネ・モーリス・ガットフォセは、実験中に手に火傷を負い、とっさに手近にあったラベンダー精油に手を浸したところ、傷の治りが目ざましく良かったことから、精油の医療方面での利用を研究し始めました。
彼は1937年に研究の成果をまとめた『芳香療法』という本を出版。
フランスの医学博士ジャン・バルネは、精油を使った医療を実践して功績をあげ、1964年に『ジャン・バルネ博士の植物=芳香療法』を著し、アロマテラピーの認知度を上げました。
他方、マルグリット・モーリーは、アロマテラピーを主に美容方面に活用できる技術として研究し、イギリスで発展をみせたホリスティック・アロマテラピーの基礎を築きました。
このため、現在のアロマテラピーには大きく分けてフランス系とイギリス系の二つの流れがあり、フランス系のアロマテラピーは医師の指導のもと精油を内服するなど、医療分野で活用されています。
イギリス系のアロマテラピーはホリスティックアロマテラピーと呼ばれ、アロマセラピスト(専門家)によって施されるなど、医療とは区別され、心身のリラックスやスキンケアに活用されています。
日本におけるアロマテラピー
日本でアロマテラピーが紹介されたのは1980年代で、はじめジャン・バルネやロバート・ティスランドらによる英仏の専門書が 高山林太郎氏により邦訳され、やがて海外で技術を学んだ者たちが国内で実践を始めました。
1990年代にエステブームなどに乗って広まったこともあり、日本に伝わったアロマテラピーの方法はイギリス系に近いものでありますが、近年では国内でも精油への科学的アプローチが進み、代替医療としてアロマテラピーに関心を寄せる医療関係者も増えてきています。
アロマスクール「ナトゥーラアカデミアユズ」が、アロマテラピーに出会ったのも、その頃になります。
校長 光永久女の好きな精油のご紹介
■カモミール・ローマン(キク科 )
かすかに林檎のような香りがします。
何となく…心が落ち着かない…ときに愛用してます。
■パルマローザ(イネ科)
ほんのりとしたローズの香りです。
アルガンオイルまたはアプリコットオイルにパルマローザを数滴落とし、日々のスキンケアに活用してます。
7日ごとに精油をゼラニウム・エジプトやネロリにチェンジしてます。
■ゼラニウム・エジプト(フウロソウ科)
優しいかすかなローズの香りがします。
心と体のバランスをとってくれるのが上手ですね。
■ネロリ(ミカン科)
オレンジの花から抽出した優雅な香りです。
心穏やかにしてくれます。
■レモン(ミカン科)
爽やかなリフレッシュな香りで多くの皆様に、愛されている香りですね。
週に一度、グレープシードオイルにレモン数滴落とし、ピーリングとして使用してます。
お肌が明るくなりますね。
*注:光毒性作用があります。
■セロリ(セリ科)
ちょっぴり、薬ぽいスパイシーな香りです。
ごくごくたまに利用します。
老化によるシミ、シワ、私は重宝してます。
■ラベンダー・アングスティフォリア(シソ科)
なんとなく甘酸っぱい香りです。
心が落ち着き優しくなれます。
忙しくバタバタした一日には、ブチグレンやマンダリンなどとブレンドして、ゆっくりおやすみタイムです。
■プチグレン(ミカン科)
フレッシュで爽やかな香りです。
私は憂鬱な気分な時に使用します。
■マンダリン(ミカン科)
フレッシュ感のある香りです。
安眠を誘います。
■ラヴィンツァラ(クスノキ科)
スーッとした爽やかな香りです。
自宅には常に3本ストックしてます。大大大好きです。
抗ウィルス、抗菌、各種感染症、去痰、抗カタル、特に風邪など、呼吸器系疾患にいいですね。
私が好きなのはリラックス作用、誘眠作用です。
手放せないです。私は気持ちよく眠れます。
朝の目覚めがいいです。
■ラベンダー・スピカ(シソ科)
個人的に好きです!
虫刺され(有毒)スズメバチ、クラゲ、サソリ、ヘビ、マムシ!
凄いです!好きな精油です。
*注:乳幼児、妊婦、授乳中の産婦、神経系統の弱い患者(高齢者)、てんかん患者には用法用量を守って注意して使用してください。